日本人の中等症から重症の活動性※1潰瘍性大腸炎(UC)患者を対象として、ゼポジア2用量(0.46mg1日1回及び0.92mg1日1回)の有効性における用量反応性を評価し、ゼポジアのプラセボと比較した有効性を投与12週時点の臨床的改善※2によって検証する。
※1: | Mayoスコア6~12ポイント、内視鏡所見サブスコアが2ポイント以上、直腸出血サブスコアが1ポイント以上、かつ排便回数サブスコアが1ポイント以上の場合と定義 |
※2: | 完全Mayoスコアがベースラインから3ポイント以上かつ30%以上低下、かつ直腸出血サブスコアがベースラインから1ポイント以上低下又は絶対値が1ポイント以下となった場合 |
多施設共同ランダム化二重盲検プラセボ対照試験
a | 生物製剤の使用歴及びステロイド使用(あり/なし)で層別化 |
b | 12週時点のレスポンダー(臨床的改善が認められた患者)は維持期へ移行し、12週時点のノンレスポンダー(臨床的改善が認められなかった患者)、維持期への移行後に再燃した患者、及び維持期を完了して臨床的改善を維持している患者は、オープンラベル継続投与期に移行できることとした (結果は導入期及び維持期のみを示す) |
経口5-アミノサリチル酸(5-ASA)製剤又はステロイドの投与歴がある中等症から重症の活動性※1UC患者198例(プラセボ群65例、ゼポジア0.46mg群68例、ゼポジア0.92mg群65例)
※1: | Mayoスコア6~12ポイント、内視鏡所見サブスコアが2ポイント以上、直腸出血サブスコアが1ポイント以上、かつ排便回数サブスコアが1ポイント以上の場合と定義 |
プラセボ群はプラセボを、ゼポジア0.46mg群では、1~4日目は0.23mg、以降は0.46mgを、ゼポジア0.92mg群では、1~4日目は0.23mg、5~7日目は0.46mg、以降は0.92mgを1日1回12週まで経口投与した。
12週時点のレスポンダーは維持期に移行し、導入期と同じ治験薬を52週まで1日1回経口投与した。
臨床検査値(リンパ球絶対数) 等
有害事象 等
有効性及びQOLの解析はITT集団(スクリーニング後にランダム化され、ゼポジアを少なくとも1回投与された全ての患者)を対象に、薬力学及び安全性の解析は安全性解析対象集団(ランダム化され、ゼポジアを少なくとも1回投与された全ての患者)を対象に実施した(データカットオフ日:2023年8月28日)。
投与12週時点の臨床的改善率の主解析は、スクリーニング時の生物製剤の使用歴及びステロイド使用(あり/なし)で層別化したCochran-Mantel-Haenszel(CMH)検定を用いて実施した。解析結果は、臨床的改善が認められた患者の例数、割合、割合の加重差(試験結果における「プラセボ群との差」と同義)、オッズ比とその95%信頼区間及びp値で表した。
主要評価項目の主解析では、多重性を調整するため、まず両側有意水準α=0.05でゼポジア0.92mg群とプラセボ群の比較検定を実施し、統計学的に有意(p≤0.05)であった場合にのみ、0.46mg群とプラセボ群の比較検定を実施することとした。
主要評価項目と同じ手法で解析した。副次及び探索的評価項目の有効性については、多重性の調整は行わず非階層的手法にて解析するため、名目上のp値とした。
リンパ球絶対数
導入期及び維持期の各時点でのリンパ球絶対数(平均値及び標準誤差)を折れ線グラフとして記述した。
有害事象はいずれもICH国際医薬用語集(MedDRA)のVersion 26.0を用いて器官別大分類及び基本語にコード化した。
有害事象、重篤な有害事象、治験薬の投与中止に至った有害事象、及び注目すべき有害事象の発現割合を要約し、ゼポジア0.92mg群及び0.46mg群の発現割合を降順に示した。
完全Mayoスコア:直腸出血サブスコア、排便回数サブスコア、内視鏡所見サブスコア及び医師による全般的評価サブスコアの合計
5-ASA:5-アミノサリチル酸
有効性の結果は、承認用量である0.92mg群について示します。
1) |
投与12週時点の完全Mayoスコアに基づく臨床的改善率[主要評価項目](検証的解析結果) |
投与12週時点の完全Mayoスコアに基づく臨床的改善率は、ゼポジア0.92mg群が61.5%であり、プラセボ群の32.3%よりも統計学的に有意に高く(p=0.0006、層別化CMH検定)、プラセボに対する優越性が検証されました。
2) |
投与12週時点の有効性(ITT集団)[副次評価項目] |
臨床的寛解率(定義2): | 直腸出血サブスコアが0ポイントかつ排便回数サブスコアが1ポイント以下(かつベースライン排便回数サブスコアから1ポイント以上低下)かつ内視鏡所見サブスコアが1ポイント以下(脆弱性なし)となった患者の割合 |
内視鏡的改善率: | 内視鏡所見サブスコアが1ポイント以下(脆弱性なし)となった患者の割合 |
粘膜治癒率: | 内視鏡所見サブスコアが1ポイント以下(脆弱性なし)かつGeboesカテゴリスコアが2.0未満となった患者の割合 |
※ | 生物製剤の使用歴及びステロイドの使用(あり/なし)により層別化したCMH検定に基づく |
3) |
投与12週時点の組織学的寛解率[探索的評価項目] |
投与12週時点の組織学的寛解率は以下のとおりでした。
4) |
投与52週時点の完全Mayoスコアに基づく臨床的改善率[副次評価項目] |
投与52週時点の完全Mayoスコアに基づく臨床的改善率は、ゼポジア0.92mg群が49.2%、プラセボ群が16.9%でした[p=0.0001(名目上のp値)、層別化CMH検定]。
5) |
投与52週時点の有効性(ITT集団)[副次評価項目] |
臨床的寛解率(定義2): | 直腸出血サブスコアが0ポイントかつ排便回数サブスコアが1ポイント以下(かつベースライン排便回数サブスコアから1ポイント以上低下)かつ内視鏡所見サブスコアが1ポイント以下(脆弱性なし)となった患者の割合 |
内視鏡的改善率: | 内視鏡所見サブスコアが1ポイント以下(脆弱性なし)となった患者の割合 |
粘膜治癒率: | 内視鏡所見サブスコアが1ポイント以下(脆弱性なし)かつGeboesカテゴリスコアが2.0未満となった患者の割合 |
※ | 生物製剤の使用歴及びステロイドの使用(あり/なし)により層別化したCMH検定に基づく |
6) |
投与52週時点の組織学的寛解率[探索的評価項目] |
投与52週時点の組織学的寛解率は以下のとおりでした。
各時点でのゼポジア0.92mg群のリンパ球絶対数は以下のとおりでした。導入期において投与開始後いずれかの時点でリンパ球絶対数が0.5×109/L未満となった患者は、プラセボ群では2例(3.1%)、ゼポジア0.92mg群で38例(58.5%)でした。
● | 投与12週までの副作用発現頻度は、ゼポジア0.92mg群で23.1%(15/65例)、ゼポジア0.46mg群で14.7%(10/68例)、プラセボ群で13.8%(9/65例)でした。主な副作用は、ゼポジア0.92mg群で肝機能異常、ALT増加、AST増加が各3.1%(2/65例)、ゼポジア0.46mg群で肝機能検査値上昇2.9%(2/68例)、プラセボ群で頭痛が3.1%(2/65例)でした。 |
● | 重篤な副作用は、ゼポジア0.46mg群で潰瘍性大腸炎が1例、プラセボ群で間質性肺疾患が1例に認められました。本試験の導入期においてゼポジア0.92mg群では報告されませんでした。 |
● | 投与中止に至った副作用は、ゼポジア0.92mg群で3例(ALT増加とAST増加が同時に発現した2例、薬物性肝障害が1例)、ゼポジア0.46mg群で潰瘍性大腸炎が1例、プラセボ群で間質性肺疾患が1例に認められました。 |
● | 本試験では、ゼポジア0.92mg群、ゼポジア0.46mg群及びプラセボ群において死亡に至った副作用は報告されませんでした。 |
● | 投与52週までの副作用発現頻度は、ゼポジア0.92mg群で32.3%(21/65例)、ゼポジア0.46mg群で20.6%(14/68例)、プラセボ群で13.8%(9/65例)でした。主な副作用は、ゼポジア0.92mg群でALT増加4.6%(3/65例)、γ-GTP増加、AST増加、肝機能検査値上昇、肝機能異常、帯状疱疹、回転性めまいが各3.1%(2/65例)、ゼポジア0.46mg群で、γ-GTP増加5.9%(4/68例)、肝機能検査値上昇、頭痛が各2.9%(2/68例)、プラセボ群で頭痛が3.1%(2/65例)でした。 |
● | 重篤な副作用は、ゼポジア0.46mg群で潰瘍性大腸炎が1例、プラセボ群で間質性肺疾患が1例に認められました。本試験の導入期及び維持期においてゼポジア0.92mg群では報告されませんでした。 |
● | 投与中止に至った副作用は、ゼポジア0.92mg群で4例(ALT増加とAST増加が同時に発現した2例、薬物性肝障害、黄斑浮腫が各1例)、ゼポジア0.46mg群で潰瘍性大腸炎が1例、プラセボ群で間質性肺疾患が1例に認められました。 |
● | 本試験では、ゼポジア0.92mg群、ゼポジア0.46mg群及びプラセボ群において死亡に至った副作用は報告されませんでした。 |
0.46mg1日1回(0.46mg群)は用法及び用量外です。
6. | 用法及び用量 通常、成人にはオザニモドとして1~4日目は0.23mg、5~7日目は0.46mg、8日目以降は0.92mgを1日1回経口投与する。 |